今回はオキソ製品の最大需要先であるブタノールについて述べていくこととします。まずは石油化学工業協会の言葉の定義から。
ブタノール(butanol) ブタノールにはプロピレンを主原料とするノルマルブタノール及びイソブタノール、ブチレンを主原料とする第2級ブタノール及び第3級ブタノールがある。それぞれの主用途は、ノルマルはアクリル酸ブチル、塗料、可塑剤等、イソは塗料溶剤、第2級はメチルエチルケトン、第3級はメチルメタアクリレート等。液体。
上記定義ではオキソ反応物以外の第二級ブタノールと第三級ブタノールの違いも言及していますので、四つの異性体を下記のとおり紹介します。今回の投稿で対象とするものは左二つです。

つづいて今回対象のn-ブタノールから簡単に述べて行きます。n-ブタノールの定義は事業会社三菱ケミカルの製品HPより引用します。
ノルマルブタノールは、炭素数4の直鎖アルコールで、塗料樹脂、アクリル酸ブチル、酢酸ブチル、グリコールエーテル等の原料や溶媒として使用されます。
製造方法はn-ブチルアルデヒドの水素添加で生成されます。以下製造簡易フローと、n-ブチルアルデヒドの誘導品、及びn-ブタノールの位置づけになります。2-エチルヘキサノールと合わせて大半の需要先を占める第二の用途になります。


つぎはn-ブタノールの需要推移について述べて行きます。需要は飽和状態とまでは言えませんが、低成長に入った製品と言えましょう。

用途面は以下のとおり。最大用途はアクリル酸とのエステル化反応によりアクリル酸ブチルとなります。アクリル酸ブチルは他のアクリル系(メタアクリル系、アクリロニトリル)モノマーと重合することでポリマーを形成します。粘着剤、塗料用樹脂などを中心に用途展開されています。
その他は溶剤用途。直接溶剤として使用するケース、もしくは酢酸ブチル、グリコールエーテル(酸化エチレン及び酸化プロピレン)として溶剤・溶媒として使用されています。

引き続きイソブタノールについて。こちらも事業会社の三菱ケミカルの製品HPより引用します。
イソブタノールは、炭素数4の分岐鎖アルコールで、塗料樹脂、アクリル酸イソブチル、酢酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、シンナー等の原料に使用されます。
製造方法はイソブチルアルデヒドの水素添加によって製造されます。あわせてイソブチルアルデヒドの誘導品について言及します。イソブチルアルデヒドの需要の半分弱がイソブタノールとして消化されています。


次はイソブタノールの需要推移と需要分野について。n-ブタノールと同様に市場には力強さはありませんが、低成長ながら拡大基調にあります。需要分野も構造は似ています。アクリル酸エステルとしての用途と溶剤用途に大きく分かれます。


以上」


コメント