今回はオキソケミカル(プロピレンベース)の概要について述べて行く事にします。まずはここで言うオキソ反応についての定義から。石油化学工業協会の言葉の定義を引用します。
オキソ法(oxo process) オレフィンに一酸化炭素と水素を反応させて、飽和アルデヒドを合成する方法。通常、得られたアルデヒドは水素添加または二量化後、水素添加してアルコールに変えられるので、この工程を含めてオキソ法と称する場合が多い。例えばプロピレンを原料として、オクタノール、ブタノールを得る方法等。
ここでの定義はオレフィンをベースにCO/H2を反応させて生成物を得る反応としています。世界においても大半がプロピレンをベースとしたオキソ反応を使っての生産活動が行われていますが、プロピレン以外ではエチレンを原料とするプロピオンアルデヒドの生産や、ブテンを原料とするイソノニルアルコールの生産。その他には高級アルコール(アルファオレフィンなどを原料とする)の生産にもオキソ法が利用されています。
なおプロピレンをベースとしたオキソ反応は以下の通りです。直鎖のブチルアルデヒドとイソ体のブチルアルデヒドの異性体が生成されますが、実際の生産活動は誘導品需要量に応じて直鎖品の生産量を多くするようにコントロールされています。

原料はプロピレンとなりますが、プロピレン需要の7~8%程の消費先になっています。過去における需要量が把握できないので、プロピレン需要の7.5%量をオキソケミカル向けとし、ブチルアルデヒド生成量はプロピレン原単位を0.65として以下グラフ数量として示します。


次は、n/i体別の主な誘導品を示します(各主な誘導品別の生産量とブチルアルデヒド消費量は後述します)。なお2025年時点でのブチルアルデヒド需要量はn体が13.5mt、i体が2.0mtと推定され、n/i体の比率は概ね7:1と推定されます。(なおプロピレン投入量は10mtで、プロピレン需要の7.6%)

最後にn-ブチルアルデヒド/i-ブチルアルデヒドの主な誘導品の生産量とブチルアルデヒド消費量。それに主な誘導品の生成フローを示します。
まずは直鎖ブチルアルデヒドについて。






ひきつづきイソブチルアルデヒドの誘導品とその生成フローを示します。



以上、各製品についても別稿にて詳細情報を投稿して行く事とします。
以上」

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