別稿にてアクリル樹脂の全般について述べましたが、本稿ではアクリル樹脂の需要のうち約3分の2を占めるアクリル板について述べて行く事にします。まずはアクリル樹脂についての全般の定義について。
アクリル樹脂は、その透明性という一番の特性を活かした需要が存在します。アクリル樹脂が「プラスチックの女王」と言う別名があるとおりガラス代替の用途に多く使用されています。


さて本稿で述べるアクリル樹脂の用途のうち、樹脂の「形状」別需要を下記の通りしめします。最初の述べたとおりアクリル樹脂の需要のうち、シート・板(フイルムは微小)需要が3分の2を占める最大用途です(なお後述で下記押出法・キャスト法について述べています)。

次に製法を問わずアクリル板の需要の分野別市場を示します。具体例を需要の半分を占める用途の看板、ディスプレイ、建材のシート用途例です。


さて繰り返しているアクリル板の製造法について述べて行きます。製法別の生産は圧倒的に押出法が大きな比重です。それぞれの製法別の製品の特性比較表をしめします。


以下、「Anymany」社様のHPよりアクリルシート製造の図を引用させていただきました。
簡単にいえば押出法はポリマーを溶融させて押出機を使ってシート状に成型する製法です。一方キャスト法はアクリル樹脂の原料であるメチルメタクリレートを主剤とするシラップと呼ばれる原液をガラス板の間で重合させてアクリル樹脂の板を成型する製法になります。


最後に押出法とキャスト法別の需要先をしめします。同じ看板の需要がありますが、具体例でいうと、ガソリンスタンドの看板は押出法の板であり、コンビニエンスストアの看板はキャスト法の板になります。
なお本分野は日本企業が技術力を有していますが、市場は建材などを中心とする需要の比率が大きいので足元の日本市場は期待できる状況にはありません。


以上」


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