以前ナイロン66の原料関連情報とナイロン66供給不安解消について述べましたが、今回はナイロン66の需要について述べていくことにします。
ナイロン66はDuPontが戦前に開発し事業化したエンジニアリングプラスチックの中でも最も古い製品なのですが、どうも昨今では需要が頭打ちの状況は否定できません。さて先ずはナイロン66の定義から。
原料がヘキサメチレンジアミン(炭素数6)とアジピン酸(炭素数6)から合成されるアミド基を有するポリマーですからポリアミド66となります。

最初のところで述べましたがナイロン66の世界需要は下記のとおり。ここ10年間ほどは殆ど伸びていません。一方、他の製品と同様に中国が原料及び製品(ポリマー)の生産増強を大幅に進めていることから、市場の環境は決して良好な状況とは言えないと推察されます。

さてナイロン66需要は大きく分けて「繊維」と「エンジニアリングプラスチック」に分けられます。下記のとおりエンプラ向けが3分の2、繊維が3分の1の比率です。これと対照的なのがもう一つの大きな市場規模を誇るナイロン6は繊維が約4分の3を占める正反対の需要構造になっています。

以下エンプラ用途向けと繊維向けの用途の具体例について述べていきます。
まずはエンプラ向けですが耐熱性を活かした用途が中心で、自動車部品や機械部品等の分野に多く使用されています。なお他のプラスチックと異なる点はシート、フイルム用途が存在しないことが特徴と言えるでしょう(伸びない理由の背景の一つ)。



つぎに繊維用途について。こちらも他の繊維と異なり衣料向けの比率が小さく、工業向けが非常に多く使用されています。なかでも工業用向けのうち自動車のタイヤコードやエアバック基布向けなど自動車分野向けの比重が高くなっています。


以上」

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