今回は合成繊維の一つであるスパンデックス(この名前は世界で最初に開発したDuPont社のブランド名が起因)について述べて行く事とします。繊維の中の位置づけですが、合成繊維の一つに分類されます。ただし、合成繊維の生産量の総量が8千万トン近くなるなかで、約100万強のスパンデックスはその他の一つの位置づけです。

言葉の定義は東レライクラ社より(もともとは東レ社とDUPont社のJVでしたが、スパンデックス事業が経緯を経て中国社に移り、ブランド名のライクラを採用した社名になっています)。
弾性繊維(SPANDEX)は ポリウレタン弾性繊維のこと。優れた伸縮性を有し、下着やストッキング、スポーツウェア、アウターウェアなどの広範囲な衣料分野、また、紙おむつをはじめとする資材分野など、ライフスタイル全般に密接につながりを持つ快適機能繊維として活躍しています。
用途は以下のとおり。スパンデックスと他の繊維との用法の違いは、生地にならないという点です。生地に伸縮性を付与するための繊維と言えるでしょう。

尚スパンデックス市場は他の繊維と比しても非常に大きな成長率で伸びて来た点も特徴です。今後も引き続き伸びて行くものと予測されています。
一方で急速に伸びて行く事に対して、中国企業が生産過剰と言えるほどまでの大型投資をしており、従来から手掛けてきた企業の事業撤退が実施されています(*代表例はINVISTAが中国社への事業売却、旭化成の中国事業撤退、その前にはフジボウ・東洋紡の撤退)。2025年時点で需要の約2倍の能力となっています。


最後にスパンデックスの製造フローを示します。一つ目はスパンデックスのポリマー製造について。ポリマー原料はPTMEGとMDIとの合成により先ずはプレポリマーが製造されます。紡糸用には、このプレポリマーを鎖延長剤にて分子量を上げる事で紡糸ラインに廻されます。

次は紡糸工程です。様々な工程法が実施されてきましたが、現在は製造の殆どが乾式法で実施されています。

以上」


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