オキソ製品(プロピレンベース)の一つであるオクチル酸(2EHA)について述べていきます。位置づけはN-ブチルアルデヒドの誘導品の一つであり、分岐脂肪酸の一つとしてユニークな市場を形成しています。まずはオクチル酸の定義をKHネオケム社が増設計画を発表時のPR文より引用します。
2エチルへキサン酸(オクチル酸) 2-エチルヘキサン酸は、新冷媒対応の空調機器向け冷凍機油の原料をはじめ、特殊可塑剤、安定剤、樹脂原料など特殊機能性素材の原料として幅広く、多くの国々で使用されています。
製造フローは以下のとおり。途中の工程までは2-エチルヘキサノールと全く同じ工程となっています。原料のN-ブチルアルデヒドにおける位置づけも併せて。需要量全体の3%占める製品です(よって参入プレイヤーも数社しかありません)。


つぎに2EHAの市場を見て行く事とします。誘導品は大きく分けて以下の4分野。従来は金属石鹸と塩ビの安定剤が中心でした(この2製品は構造上は同じもの)が、昨今はガラス中間膜の可塑剤用途と、潤滑剤/冷媒用途の需要が増加傾向にあります。

以下、4分野の概要と2EHAの使用方法について示します。なお日本においては、従来は金属石鹸と塩ビ安定剤向け市場が存在しましたが、現在は輸入品が大きくシェアを占めるものと推定されます。またポリオールエステルの世界市場は伸長しているものの日本市場は僅かにとどまります。
唯一可塑剤向けは積水化学が世界的なガラス中間膜会社であることもあり、自家消費向けに大きな需要家になっています。





以上」


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