「アクリルアミド」

プロピレン系モノマー

アクリロニトリルの誘導品の一つであるアクリルアミドについて述べていきます。先ずは言葉の定義を石油化学工業協会より引用します。

アクリルアマイド(acrylamide)                               紙力増強剤、土壌硬化剤、沈降促進剤等に使用される。 アクリロニトリルを原料として製造される。固体。

市場の推移は以下の通り。アクリルアミドの需要推移については数値が見当たらず。原料のアクリロニトリルの統計は略略正確な数値あり。一方でアクリルアミドの略全量が消費されるポリアクリルアミドの需要量数値は概ね把握できることより、ポリアクリルアミドの数値からアクリルアミドの数量を算出してみました。

前提としてポリアクリルアミドのうち共重合モノマーが占める比率を25%重量(即ち、PMMA重量の8割重量)としました。下記グラフのオレンジ棒がAAM数量を示します。

アクリルアミドの略全量がPAAMの原料として使用されています。

次に製法について。このアクリルアミドの製造法は大型化成品のうち、最も成功したバイオ法と言われています。つい10年程前には製造の半分を少し超えたAAMがバイオ法に転換されたと言われていましたが、現在は世界の約9割のAAMがバイオ法による生産となっています。

なおバイオ法の開発は現三菱ケミカル(三菱レイヨン)社が開発した製法(発酵菌)がメインとなっており、つづいて三井化学のバイオ法が採用されています。

最後にAAMと原料アクリロニトリルの関係について。化学触媒法もバイオ法も原料はアクリロニトリルで、原料原単位は0.75t/tです。この関係性からアクリロニトリルの需要推移とそのうちAAM向け需要推移を算出したのが下記棒グラフになります。

概ね、アクリロニトリルの15~20%をAAMが占めてきたと言えます(ネット資料では10~15%がAAM向け需要と言っています)。

なお最近はPAAM需要は頭打ちの感があり、当然のことながら原料のAAM需要も頭打ちの感がします。調査会社やネット情報はAAMに限らず、化学品需要が伸び続ける論調で記載されている場合が殆どですので要注意すべきことと感じます(化学品に限りませんが)

                                        以上」

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