「2-プロピルヘプタノール」

C4系モノマー

この製品はC10アルコールです。世界的にはそこそこの需要(約65万トン)の規模の製品なのですが、日本での生産及び需要は全く存在しません。一方でこの製品の供給者はBASF、EVONIK、PERSTORPと限られた世界の数社のみの製品です。言葉の定義はSigma Aldrich社から引用します。

2-プロピルヘプタノール(2-Propylheptanol、略称: 2PH)は、                 化学式 C₁₀H₂₂O で表される分岐鎖を持つC10脂肪族アルコールです。主に、フタル酸などと反応させてポリ塩化ビニル(PVC)用の高性能な可塑剤を合成するための重要な中間体として使用されるほか、潤滑油や接着剤向けの原料としても利用されています。

原料のブテンからアルコールまでの製造フローは以下の通りです。ブテンをオキソ反応させてペンタナール(C5)とします。このペンタナールを二量化してC10のアルデヒドに転換。更に水素添加することでC10のアルコールに誘導します。(以上別稿にて投稿しますが2-エチルヘキサノール製造と同様の製造フローと言えます)

上記フロー図では1-ペンタナールのみを示しましたが、実際の運転では様々なC5異性体が生成しますし、C10アルデヒドについても同様です。

最後に2PHの市場概要について述べていきます。構造的にはイソノニルアルコールと同様に可塑剤向けを中心とした用途に展開されています。同じく分岐アルコールである構造を活かした製品展開がなされている模様です。なお、可塑剤向けはフタル酸系のDPHPのみの展開です。

DPHPの用途は優れた耐候性、耐熱性を有していることから電線被覆や自動車内装に使用が広がっています。

                                         以上」

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