「ナフタレン」

基礎化学品

特殊な基礎化学品の「ナフタレン」について述べていくことにします。ナフタレンの定義はWikipediaより引用。

ナフタレンは、                                         2個のベンゼン環が結合した構造を持つ無色の結晶で、強い芳香臭と昇華性を持ちます。衣類の防虫剤や化学工業の原料として使われています。

ナフタレンと言えば化学品原料というよりも、かつて家庭に存在した防虫剤のナフタレンのイメージが強いと思います。この防虫剤のナフタレンもナフタレンの誘導品の一つであって、原料のナフタレンを高純度化したものが使用されています。以下ナフタレンの誘導品マップを示します。

ナフタレンの世界需要は約240万トン程とされ、半分弱が「無水フタル酸」に使用、また4分の1程度が二番目のSNF向けに消費されています。SNF需要の中心はコンクリート混和剤ですが、その他には分散機能を活かして従来からの用途は染料分散剤として現在も使用されています。その他は従来より染料・顔料の原料として消費されてきています。

主用途の二件の無水フタル酸合成フローとSNF合成フローは下記のとおり。

さて次にナフタレンの生産方法について述べて行く事にします。ナフタレンの合成方法もありますが、現在はコスト面からコールタールからの抽出による生産方法のみが実施されています。       まずはコールタールの生産量推定とコールタールの組成を示します。以下作表はコークス生産量(推定)から、タール生産量が約4%(重量)が生成するとして算出した作表になります。最近は約3千万トン強のタールが産出される計算になります。

次にコールタールの成分組成例を下記の通り示します。コールタールの半分はピッチタールと呼ばれる成分がしめます。その他にはナフタレンを始めとする芳香族系の化学成分が多く含まれています。

上記資料を元データとしてコールタールに含有するナフタレン生成量を推定したものが下記グラフになります。コールタール発生量の10%をナフタレン生成量として算出しています。約300万トン程度の数量で推移していることより、昨今の需要量で計算すると9割弱のナフタレンが抽出されていることと推定されます。

最後に実施はされていませんが、ナフタレン合成法の一例を示します。これだけのステップを必要とするとなると、合成法での競争力確保は困難と思われます。

                                     以上」

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