「C4留分」(水蒸気分解vsFCC)

基礎化学品

BB留分と言ってみたりC4留分と言ったり言い方は分かれますが、化学構造で言えば炭素数4つの炭化水素のこと。石油化学工業協会の定義は以下のとおり。

BB留分(butane-butene fraction)                             ナフサ分解及びFCCで副生するガス中に含まれるブタン・ブチレン留分。主としてブタジエンの抽出原料として使用され、ブタジエン抽出後のスペントBBはイソブチレン、ブテン-1 の抽出用及びポリブテンの原料等に用いられている。C4留分ともいう。気体。

ここの定義にある通り、発生源はナフサ分解から、それに石油精製のFCC(流動接触触媒)法からも発生します。化学業界に身を置いていると、ナフサ分解の事は把握するもののFCCの事については余り関心が持たれない様な気がします(*FCCからのプロピレンには興味はあります)

両者の違いの概要についてまとめると以下の通り。先ずは大きな違いは「規模感」です。下記資料にFCCでの発生量を重量換算していますが、石油業界では一般的にバレル表示が本筋です。

上記大まかな組成を示しましたが詳細は以下のとおり。大きな違いはブタジエンの生成。FCCでは実質的に発生しませんが、水蒸気分解ではメイン製品です。細かく言えば品質も異なりますがここでは言及しません。

以下まずはナフサ分解におけるC4留分の概要。ナフサ分解のケースだとエチレン生成量に対して、約4割の留分が生成します。

留分のうち、4~5割がブタジエン、4分の1がイソブチレンなど。必要な成分毎に留分より分離して誘導品原料として使用します。

つぎにFCCにおけるC4留分について。こちらの原料は原油を常圧蒸留処理した際に発生する重油成分を原料にして触媒を使った反応で分解処理することで製品が生成します。

主な製品はガソリンになりますが、C4留分は全体の1割程度の数量が発生します。留分のうち6~7割がブテン、残りはブタンです。

なおFCCの規模は常圧蒸留処理量の6分の1から7分の1の処理量となっているようです。(蒸留処理工程ではブテン等のオレフィンは発生しません)

                                       以上」

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