ブテンについて本稿で述べて行く事とします。本稿のアイコンにも導入していますが、以下の異性体が存在します。イソ体の「イソブテン」(イソブチレン)、直鎖の場合は二重結合の位置により、1-ブテンと2-ブテンが存在します。2-ブテンについてはCis体とTrans体が存在しますが、化学品合成においては余り重要ではありません。

まずは「イソブタン」から。C4留分のなかに他の異性体と混合して存在しています。C4留分同士だと沸点差が僅かなので蒸留処理では分離は困難です。ただしイソブチレンの反応性を活かしてMTBEやTBAの形に変性して抽出されています。
下記図のとおりの誘導品が製造されますが、例えばMTBEとして抽出したのち分解してイソブチレンに転換して原料として使用されます。
なお、MTBEは化学品原料として使用されるよりも、ガソリンのオクタン価向上剤としてそのままガソリンに添加されて使用されている量が多い状況です。


つぎに1-ブテンと2-ブテンについて言及します。こちらもC4留分として存在していますが、両者とも他の留分にひして沸点差が大きいので、蒸留処理によって抽出されています。
なお1-ブテンについてはαオレフィン製造の工程により生成するので、目的生産法による生産量が大きく比率を占めています。
なお需要先は、1-ブテンの場合は圧倒的にポリエチレン(高密度PE)の共重合モノマーとして多く使用されています。2-ブテンの方は、ブテンを水和して2-ブタノールとし、これを脱水素することでMEKが生成します。このMEK原料としての需要量が大きくなっています。



最後にFCCのブテン利用の圧倒的比率をしめるアルキレーションガソリンについて述べる事とします。FCCで生成したブチレンの大半は、イソブタンと反応させてアルキレーションガソリンの製造に使われています。同じブチレンでも、ナフサ分解で生成するC4留分の略全量が化学品原料になるのに対し、FCCの方は大半がガソリン、ガソリン原料になるという点が大きく異なっています。


以上」

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