「ビタミンE」

食原料

本稿ではビタミンのうち、数量面では二番目の規模をほこるビタミンEについての投稿を行います。ビタミンEに関してよく耳にする点は「抗酸化作用」と言う機能ではないでしょうか。

まずはくりかえしになりますが、ビタミン全般の定義とビタミンEの定義についてから述べていきます。

ビタミンEは下記にある通り別名の「トリコフェロール」とも呼ばれていますが、個人的には殆ど耳にしません。

ビタミンEに関してよく聞かれる抗酸化機能についての纏め表です。下記にあるとおり、抗酸化機能というよりも「老化防止」機能と言ってしまえます。ただ直接的なモノ言いなので老化防止と言わないのでしょうか?

さてビタミンEの用途についてです。先述しましたビタミンAと同様に、用途の7割が飼料用添加材であり、その飼料用の8割も豚・鶏向けの飼料になります。

上記ビタミンEの需要先として医薬・食品向けが存在しますが、植物食物にも含有しており、抽出した天然品が利用されています。

さて世界需要は以下の通りの推移です。需要の伸びの牽引役は飼料向けであり、とりわけ中国における肉食化の進展により中国市場が大きく拡大しています。

最後にビタミンEの生産(合成品)の生産方法と、その原料について述べていきます。合成品原料はトリメチルハイドロキノン(TMHQ)とイソフィトールの反応によって得られます。

まずはTMHQから。主な製法を下記に示しますが、その多くはトリメチルフェノールを出発原料とするトリメチルフェノール酸化法が主流です。なおトリメチルフェノールはメタクレゾールを原料にメタノールでアルキル化して製造されます。

次にもう一つの原料のイソフィトールについて述べていきます。イソフィトールはビタミンEの側鎖の部分の原料としてではなく、ビタミンK1の原料としても使用されます。

このイソフィトールはシュードイオノンを前駆体としていますが、ビタミンAの原料であるβイオノンもシュードイオノンから製造されます。

また供給の環境から見てみると工業的に大量の生産している会社はシュードイオノンもイソフィトールも実質的にBASF社のみであり、多数の中国社がビタミンE事業に参入してきていますが原料をBASF社が実施的に独占状態であるという状況が今も続いています。

なお本製品も日本では生産されておらず、必要分が全量輸入されています。

                                       以上」

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