「パーム油」

食原料

植物油脂の中で圧倒的に数量シェアを誇るパーム油について本稿で述べて行く事します。下記グラフは各植物油の生産量推移をしめします。大豆及び大豆油の稿にて述べましたが、ここ直近の20年程の間でパーム油と大豆油の生産が飛びぬけて拡大してきました。

まずはパーム油についてと、パーム果実(パーム油源)が実るアブラヤシについての説明になります。なお文の引用先はWikipediaになります。尚アブラヤシは日本のどこの場所においても自生はしていません。

つぎにパーム果実の構造と、大部分を占めるパーム油果実とカーネルパームの成分構成を示します。基本的にパーム油以外は食用にはなりません。なお、パーム油の8~9割はオレンジ色の部分から搾油され、白色の部分は1~2割程度のパームカーネル油が搾油されます(なんとなく白い方が油が豊富な思い込みをしていました)

なおパーム油、カーネル油では下記の通り脂肪酸の長さが大きく異なっています。長さ(炭素数)からみるとパーム油の方が長鎖の脂肪酸を含有していると言えます。

次にパーム油の需要構造を見て行きます。大豆と同様に用途の中心は食用向けです。揚げ物に利用する植物油の他に、パーム油ではマーガリン原料ショートニング原料に使われる他、チョコレート等のお菓子の油脂としても需要があります。

なお二番目のパーソナルケアやトイレタリー向けは油脂を分解して脂肪酸とし、この脂肪酸から脂肪アルコールに転換するなど界面活性剤原料として利用している需要分野です。

下記グラフは1970年代からの世界のパーム油生産量推移です。2000年代に入り大きく生産量を伸ばして来ましたが、2015年以降は頭打ちの感は否めません。

なお下記グラフは米国農務省のHPにあったパーム油の国別生産量になります。そもそもアブラヤシが成長する環境が限定される問題が存在しますが、パーム油生産の殆どがインドネシアとマレーシアの二か国で占められているのが一見して分かります。農地開発に伴う自然破壊が生じていることから、環境団体が、両国を批判しているのに加えて、油脂を製品に利用する食品会社やトイレタリー会社を批判の対象に加えている現状が存在しています。

                                        以上」

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