「潤滑油」

自動車材料

本稿では潤滑油について述べて行きます。潤滑油は必ずしも自動車だけに利用されるものではありませんが、需要の約半分が自動車に利用されていることもあり、カテゴリーを自動車の一つに分類しました。まずは潤滑油の定義と需要動向、需要分野について述べます。

世界の需要量はここ数年は約4000万トン前後で推移してきており、低成長の分野になっています。用途の半分弱は自動車をはじめとするエンジンオイル向けです。その他には機械向けなどが中心に消費されています。

次に潤滑油のベース油(主原料であり潤滑油の7~9割の組成)のタイプ別シェアを示します。市場の9割は鉱物油であり、所謂石油を原料とする油です。残りの約1割が化学品を原料にした合成油が市場をしめます。ごく僅かですが油脂を原料とした天然潤滑油が使用されています。

さて次に潤滑油の主流である鉱物油分類のグループ1、グループ2、グループ3の違いについて述べていきます。グループ1は基本的に石油精製から生成されるパラフィンを中心にした鉱物油です。2と3は1の鉱物油にクラッキング、水素添加等の工程を経て機能化された鉱物油になります。

従来は鉱物油の中心はグループ1が半分程度を占めていましたが、市場ニーズに合わせて最近ではグループ3の比率が高まってきています。

つぎに市場の約1割を占める合成油について述べていきます。主な種類には4種類存在し、それぞれについて簡単に述べます。

順にポリαオレフィン、ポリアルキレングリコール、合成エステル、シリコンオイルの概要と簡単な合成フローを示します。

                                      以上」

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