主にエポキシ樹脂原料として使用されるエピクロロヒドリンについて本稿では述べて行く事にします。まずはECHの定義について。石油化学工業協会の学習ページより。構造にエポキシ環を有しているため、樹脂のエポキシ構造を導入するために利用されています。

ここ10年程でECHの生産方法が大きく変化しました。従来はプロピレンを原料に塩素化することでECHを生産してきましたが、近年ではバイオディーゼルの生産増大に伴う副生グリセリンの生成量が増大し、このグリセリンを原料にしたECHの生産量が増加中です。



2025年時点ではECHの生産量の3分の1程度がグリセリンを出発原料とする製法に転換されてきています。今後もグリセリン法による生産量が拡大すると推定されますが、課題は副生グリセリンには水分を始め不純物が多く含まれており生産収率の悪さがあげられます。

なお、一方で従来はECHを原料に生産されていたグリセリンの生産は現在はされていません。生産フローは下記の通りになります。
現時点ではグリセリン需要のうち約2割程度までECH原料向け需要が増えてきています。


続いてECHの需要側を見て行く事とします。需要は従来よりエポキシ樹脂原料が主体ですので、需要動向はマイルドな成長傾向にあります。8割以上がエポキシ樹脂向けですが、他の市場は殆ど成長していません。ECHゴムの他には塗料用樹脂中に架橋部分としてエポキシ基を導入するために利用されています。


引き続き主なECHの利用方法について、エポキシ樹脂とECHゴムについて述べていきます。
エポキシ樹脂には様々なタイプが存在しますが、違いはベース樹脂にあり、エポキシ基の導入の殆どにECHが利用されています。(脂環族エポキシ樹脂は例外です)





以上」


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