「ポリプロピレン」一般

ポリマー

汎用樹脂の代表的な一つであり、原料プロピレンの圧倒的な需要先であるポリプロピレンについて述べていくことにします。まずは石油化学工業協会の言葉の定義より引用です。

ポリプロピレン(polypropylene)略称PP                           ポリエチレンと並んで石油化学製品を代表する熱可塑性樹脂。自動車や電気・電子部品、包装用等のフィルム、コンテナー、日用品、注射器等広範な用途をもつ。プロピレンを重合して製造される。固体。

ポリプロピレンと原料のプロピレンの関係性は以下のとおり。過去よりプロピレン需要の3分の2から7割程度がPP需要に消化されてきています(PP比率が上昇傾向です)。

PP用途は石油化学工業協会の説明にあるとおり、様々な生活、産業分野に広がっています。ポリプロピレン用途が同じ代表的汎用樹脂のポリエチレンと異なる点は、包装材料分野がPEほど大きくないこと。また一方で繊維としての形での用途展開が大きいことが特徴といえます。

様々な分野で使用されているPPは過去20年間で約2倍増、10年間では約1.5倍増と高成長を達成してきました。一方で今後は成長は維持するものの、以前ほどの高成長は見込めない予測となっています(過去・予測ともICIS社資料を引用しています)

なお本年2026年にはPP需要が1億トン達成という記念すべき年度として期待されます。

尚、ここ数年はPP市場の拡大を見込んで、中国を中心に大規模な設備投資が行われてきましたが、需要が伸び悩む中で生産能力過剰が懸念される状況に陥っています。この件で一番の負の影響を受ける地域は中国が筆頭ですが、韓国・日本の企業にも大きな影響が出てきています。

最後にPPの製造技術を簡単に述べる事にします。現在は第三世代の技術導入が中心であり、能力規模も非常に大規模な設備になってきています。下記作表のうち、三段目の気相法が中心であり、導入技術の中心はライオンデルバセルのSpheripolですが、Grace社がダウより買収したUNIPOL技術の導入も進んでいます。

                                         以上」

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