「紙力増強剤」

ポリマー

本稿では紙力増強材について取り上げます。紙力増強材といっても直接目にすることはありませんが、身の回りの多くの紙製品に使用されている薬品です。まずは紙力増強剤の定義について事業会社のハリマ化成グループ社より引用します。

紙力増強剤(paper strengthening agent)は、                        古紙の利用拡大や紙の強度を向上させるために製紙工程で使用される化学薬品です。

なにか分かりやすいアイコンを探してみたものの探索できず。むしろ本件では化学構造式で表記した方が分かりやすので実例での紙力増強剤の役目を化学構造式で見る事とします。紙の化学構造は「セルロース」ですから、下記構造のとおり水酸基を有しています。その水酸基と紙力増強材の官能基が結びつくことで、古紙原料のようにバラバラに分断された繊維と繊維が結びつくことで紙の強度が増すということになります。

紙力増強剤には使用方法、使用する紙の種類によって薬品の添加方法、種類の違いにより下記のとおり分類されます。また添加量の違いも生じます。

さて紙力増強材の種類は大きく二つに分けることができます。ベースの樹脂はデンプンをベースとした天然系とポリアクリルアミドをベースとした合成系に分かれます。

最後に紙力増強材の世界需要について下記の通り推定しました。合成系と天然系は6対4の比率とし、合成系の殆どをポリアクリルアミド系が占める事を前提としました。またポリアクリルアミドの需要量の15%を紙力増強材向けとして算出しております。(なお誤差範囲は±1割程度と思われます)

                                     以上」

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