「ポリエステルフイルム」概要

加工品

本稿ではPET(ポリエチレンテレフタレート)のフイルムの概要について述べて行きます。まずはPETフイルムのイメージと用途について。

製品形状は透明の固めのフイルムですが、身の回りにあるPETフイルムは食品包装など印刷やラミネートされたケースが殆どです。透明の場合は、スマホなど様々な製品で使用前に貼られている保護フイルムや、ハップ材の使用前の薬剤場所に貼られたフイルムが透明フイルムのケースになります。

さて世界需要は近年堅調な市場動向であり大きく需要が拡大してきています。2025年にはついに700慢トンの規模を超えることになりました。牽引役は最大の包装材分野が大きく伸びていることもありますが、その他の工業用用途分野も用途を変えながら成長をし続けています。

下記に若干古いデータになりますが、PETフイルムの需要分野別比率の推移を示します(出典はウッドマッケンジー社)。

グラフが示す通り、2000年代初めは包装材としての需要は低く、PETフイルムは様々な工業用材料として使用されてきました。またその工業用も製品需要の変化により対象とする製品も時代とともに変わってきています。

一番の大きな変化は記録メディア基材として多く使用されてきたPETフイルムですが、現在はその需要が消滅しつつあります。一方で大きな比率を占めつつあるのが、E&E向けで、主にディスプレイ材(材料および工程材)の市場が毎年拡大してきています。

なお市場全体が拡大するなかで、包装材の比率が拡大しています。背景は包装材料の技術開発により多くの分野での需要が拡大してきたこと。また支える要因としてポリエステル製品(繊維やボトルなど)の市場拡大と価格下落があると考えられます。

以下に主用途である包装材料の使用実例を示します。フイルムの加工方法が多様化しているとともに、その用途展開も拡大していると言えます。

なお本稿では用途として包装材のみを取り上げましたが、別稿にて着目される個別のPETフイルムの用途需要について述べる事とします。

最後に製造方法について。PETフイルムの製造方法はPPフイルムの稿で示しましたが、二軸延伸法で殆どのフイルムが製造されます。キャスト法はフイルムよりもシート製造で多く採用されています。

PETフイルムは二軸延伸法にて様々な厚みの製品が製造されていますが、多くは包装向けに使用されるので下記に示す薄い製品になります。厚手は工業向け(部品用基材など)での需要が大きいものとなります。

                                           以上」

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