本稿では樹脂を取り扱っている方でも一部の方しか余り認識されていないスチレンブロック共重合体について述べて行く事にします。SBCは形状は樹脂・ゴムではありますが、単体で成形品原料として使用されることはありません。基本的な使用方法は主に樹脂と混合させて樹脂に弾性性能を付与するポリマー原料としての用途が中心です(ABS樹脂:AS樹脂にポリブタジエンをコンパウンドする方法に近似)
まずはSBCの定義と構造式のイメージをい紹介します。代表的なスチレンブタジエン共重合体の場合ポリスチレン(ハードセグメント)とポリブタジエン(ソフトセグメント)が交互に連結した構造です(一方、SBRの場合はモノマー単位でブタジエン・スチレンが重合したポリマー構造になります)

SBCには様々なタイプが存在しますが、全体の7割がSBC、4分の1程度がSISタイプが占めています。SEBSや水添タイプは僅かなシェアにとどまっています。



次にSBCの製造方法を簡単に説明します。重合法は以下のとおり。SBRがラジカル重合法で合成されるのに対し、SBCはリビングアニオン重合法で合成されていきます。最初にスチレンのブロック体を製造したのち、このブロック体にポリブタジエンもしくはポリイソプレンの重合体を付加していきます。

以下SBCの世界需要推移について示します。過去より堅調に市場が拡大きましたが、昨今では低成長になってきています。ポリマー改質用途は順調に伸びてきていますが、主用途の靴向け(靴底)と道路のアスファルト改質向けの需要が飽和状況にあると考えられます。


最後にSBCの主な用途(4分野)についての解説です。日本においては樹脂改質剤向けを除いて市場に勢いがないのが実情です。




以上」

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