本稿においては様々な用途、また原料となるシトラールについて述べて行く事にします。さて、シトラールについてですが、先ずは柑橘系(シトラス)の香料成分であり、シトラール単体で香料として使用されています。ただシトラールは香料以外にも様々な用途展開がされている化学品原料でもあります。

用途としては最大の分野はFlavor/Fregranceであるのですが、二番目にはビタミンA/E/K1の原料としての位置づけが存在します。また三番目に大きな領域はメントールであり、メントールは香料を始めとしてその他の用途展開がなされています。

さて次にシトラールの製造方法について述べていきます。天然品のシトラールも供給されていますが、現状は合成法による供給が殆どを占めています。中でもBASF社が圧倒的な供給力を有しており、そのBASF社の開発、生産を行っているイソブチレン出発のBASF法のフローを示します。
出発原料は典型的な石油化学品であるイソブチレンホルマリンなのですが、複数の工程と反応法を用いながらシトラールの合成に至ります。なお反応式の二枚目の転位反応法の理論は理解できていません。



さて次にシトラールの三大用途である「香料」「ビタミン」&「メントール」についての用途、製法など関連情報を下記の通りしめします。
シトラール及びそのシトラール変性品が香料用に使用されています。柑橘系の香料として食品飲料を始め、トイレタリー、洗剤、化粧品などに添加されています。


つぎにビタミンの原料用途になります。一つはビタミンA原料のβーイオノン。二つめはビタミンEとビタミンK1原料として使用されるイソフィトールがシトラールを出発原料として生産されています。
なおビタミンAとビタミンEの稿で述べましたが、このβーイオノン及びイソフィトールの供給は世界で実質的にはBASF社一社のみで行われており、事業競争力の強みの現れといえましょう。






最後の三つ目は普段から日常生活でも常に耳にする事のある「メントール」についてです。メントールも自然界に存在しますが、現行の生産の殆どは合成品の供給になっています。
また一番下に示す通り様々な光学異性体が存在していますが、詳細不詳のため以下資料の情報限りにいたします。




以上」

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