アセトンの需要別ブレークダウンをしていきます。2025年の総量は約800万トン。そのうち一番うえのダイアアセトンアルコール及びその誘導品向けが1割。二段目のメチルメタアクリレートが25%。三段目のビスフェノールA向けが三分の1。残り3割が溶剤・溶媒用途になります。
今回はダイアアセトンアルコールとその誘導品について簡単に述べていきます。総量としては現在アセトン換算で約80万トンの規模があると推定されます。

まずはダイアアセトンアルコールの製造方法につい述べていきます。ダイアアセトンはアセトン2つを縮合して得られる物質です。その殆どは下記作表の上部のミスチルオキシドを経てイソホロン及びMIBK等に誘導されます。誘導品図の下部にダイアアセトンアルコールとミスチルオキシドの製造フローを示します。ミスチルオキシドの単体の需要は存在しません。


まずは最大需要先であるメチルイソブチルケトンと副生品であるメチルイソブチルカルビノールの製造法について簡単に。MIBKはMSOの水素添加にて製造されますが、水素添加が進みすぎるとMIBCが生成します。日本においてはMIBCの市場は殆ど存在しないので、MIBCが生成しない製造方法を採用していると考えられます。なお両製品のアセトン需要は約50万トン存在すると推定されます。

上記に物質のうちMIBKの世界需要量は約50万トンと推定されます。用途の半分は塗料や接着剤の溶剤用途になります。次に大きな需要はゴム薬(劣化防止剤)の6PPDがMIBKの三分の1を占めます。以前は日本でも生産されていましたが、現在は輸入品に置き換わっている状況です。

つぎはメチルイソブチルカルビノールの需要についてです。日本においては殆ど需要が存在しないと思われます。世界市場は15~20万トンの規模があると推定されますが、その大半が(自動車)潤滑材原料として使用されてます。分岐したものアルコールが使用されることから2エチルヘキサノールも使用されています。潤滑剤関連市場は石油メジャーの関連会社が世界的には支配しているのが減容です。

ダイアアセトンアルコール誘導品の最後はイソホロンについて述べていきます。製造フローは一枚目。MSOにアセトンを1モル付加して製造されますので言い換えればアセトン3モルから製造されるという話です。イソホロンの誘導品をいろいろ示しましたが、その殆どはイソホロンジイソシアネートとなり塗料用樹脂などを中心としたウレタン樹脂になります。
イソホロンとしての世界需要は15万トンほどまで成長してきたと推定されます。


最後にダイアアセトンアルコールの溶剤としての用途需要は水溶性塗料やスプレイ塗装用に存在しているとのことですが確かな数値は不明です(10万トン前後?)。 以上」

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