「アセトン」

プロピレン系モノマー

プロピレンの誘導品であるアセトンについて。現在産出されるアセトンの殆どはプロピレン加工による目的物生産ではなく、フェノール生産時における副生生産物としてのアセトンが中心となっています。いつもの通り石油化学工業協会の定義を引用します。

アセトン(acetone)
メタクリル樹脂、メチルイソブチルケトン、ビスフェノールA等の原料やアセテート等の溶剤に使用される。プロピレンを原料として製造される。液体。

まずはアセトンの生産方法についてです。一段目資料は現在アセトンの生産量の殆どを占めるクメン法によるフェノールとアセトンの併産法フローを示します。フェノール1.00に対してアセトンが0.625の重量比で生産されます。なお二段目資料にはアセトンの目的生産法を示します。

つぎに需要側から見ていくこととします。まづは世界需要の推移を示します。最近では一時期コロナ禍の影響により需要が頭打ち傾向にありましたが、現在は再度拡大期にはいりました。

さて続いてアセトンの誘導品概要について述べて行くことにします。大きく分けて4分野に分ける事ができます。下記誘導品マップより、一段目はアセトンのアルドール縮合によりジアセトンアルコールを製造し、さらにその先のMIBKなどの誘導品市場が約1割を占めます。二段目はアセトン需要の約4分の1を占めるメチルメタアクリレート(MMA)原料向け市場。三段目は現在アセトンの最大用途となったビスフェノールA市場で約3分の1を占めます。残りは溶剤用途で直接使用する市場となります。

アセトン各誘導品についてこの稿にて言及する予定でしたが、長文になってしまいましたので別稿にて述べて行くこととします。

                                      以上」

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