「ジヒドロキシベンゼン」

芳香族系モノマー

ベンゼン誘導品のニッチ製品である「ジヒドロキシベンゼン」の概要について述べていきます。

化学名のとおり、ベンゼン環に「ジ」(2ケ)の水酸基が付加した化合物になります。付加する位置により三つの異なる異性体が存在します。「1,2」体は「カテコール」、「1,3」体は「レゾルシン」「レゾルシノール」、「1,4」体は「ヒドロキノン」と呼ばれています。

以下順に誘導品マップと代表的製造フローを示していきます。まずはカテコールから。所謂オルソ体の化合物ですが、市場規模も三体の中では小さい製品です。誘導品は医薬原料や香料原料などで、一番有名な製品は「バニリン」(所謂バニラの香り)です。天然バニリンは非常に高価であることより、合成バニリンが求められている背景があります。                                      合成方法はフェノールの過酸化水素による酸化法の生産が中心になっています。

つぎに「レゾルシン」の市場と製造法について述べていきます。この製品は水酸基がメタ位に付加した化合物です。メイン用途はタイヤコードの接着剤でSB系ラテックスとの調合で使用されています。二番目は木材接着剤用途。フェノール接着剤の高機能(耐火・耐熱)用途で使用されます。             製造法は下記のクメンをプロピレンで更にアルキル化。その後酸化させて製品を得る方法がメインで生産中です(所謂フェノールクメン法と同じ)。供給者のリーダーとして住友化学が№1の位置にあります。

最後にパラ位に水酸基をもつ「ハイドロキノン」について述べていきます。ハイドロキノンは三異性体のうち市場規模が最も大きな製品です。圧倒的に使用量の多い分野は重合禁止剤および酸化防止剤の機能を発揮する使用方法です。アクリル酸やアクリロニトリルのなどの重合を防止するためにモノマーに添加させて使用されています。                                      製造方法は下記二方法にて生産されており、三井化学は下段の製法にて生産している世界市場でのリーディングカンパニーとなっています。

                                       以上」

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