様々な身近な製品の原料として、また製造工程に使用されている脂肪族アルコールについて述べていきます。言葉の定義はWikipediaより引用します。
脂肪アルコール(Fatty alcohol)とは、 動植物の油脂から得られる炭素数の多い鎖状の第一級アルコールの総称です。肌を乾燥させるエタノールなどの単純なアルコールとは異なり、保湿力と乳化作用に優れており、化粧品や洗剤などに広く使用されています。
ここでは炭素数の多い(5以上になるのかな?)、かつ第一級アルコールという点が定義になります。また動植物の油脂を原料にすることから、直鎖のアルコールということも言えます。
用途は以下パイグラフのとおり。需要の半分は身近なトイレタリー製品がクリーニングに含まれます。製品にはアルコールそのもの形で含まれるものではなく、アルコールが変性された製品が使用されています。

各製品に含まれる代表的な化合物は以下のとおり。所謂、界面活性剤と言われる化合物ですが、下記資料の一番下の化合物は、潤滑油・ワックスとして使用されています。

なお、現在の原料は、植物油脂(動物油脂は僅か)を由来にするものが4分の3、また化石燃料を原料とするものが4分の1を占める状況です。原料由来の割合と、代表的な脂肪族アルコールの製造方法をしめします。
植物由来の製法は①油脂分解でメチルエステルを生成。②メチルエステルに水素添加して分解し、脂肪族アルコールを生成します。また合成法の代表例は①アルファオレフィンを生成、②オキソ反応で脂肪族アルデヒドを生成したのち、③水添してアルコールを生成します。



以下、脂肪族アルコールの需給動向を最後にしめします。供給側は植物油脂を原料としていることより、東南アジア(インドネシア、タイ)のシェアが大きいことが分ります。欧米は大豆油やヒマワリ油等の植物油脂の他に合成アルコールの供給を行っておりシェアを確保している状況です。
一方消費側はトイレタリーや工業製品の分野需要が中心であることより、欧米のシェアが大きく占めていることになります。


以上」

コメント