「バイオディーゼル」

燃料

本稿ではバイオディーゼル(バイオ原料の軽油)について述べていくことにします。言葉の定義はWikipediaより引用します。

バイオディーゼルとは、

生物由来油から作られるディーゼルエンジン用燃料の総称で、バイオマスエネルギーの一つである。諸外国においてバイオディーゼルとして規格化がなされているのは脂肪酸メチルエステル(Fatty acid methyl ester、以下「FAME」)のみであるが、厳密に化学的な定義はない。           原料となる油脂からグリセリンをエステル交換により取り除き粘度を下げる等の化学処理や改質処理を施し、ディーゼルエンジンに使用できるようにしている。Bio Diesel Fuelの頭文字をとってBDFと略されることもある(BDFは登録商標)。

バイオ法ディーゼルに対する製品は石油由来のディーゼル(軽油)となりますが、上述の言葉の定義にあるとおり、バイオディーゼルは化学名でいうと脂肪酸メチルエステルであり、軽油は炭化水素(パラフィン)ということになります。代表的な構造式は以下のとおり。

更に詳細に物性を比較します。近似点としては炭素数が近いことから、様々な点でも物性が似てくると言えることより、軽油の代替としてバイオディーゼルが使用なったと言えます。

バイオディーゼルの原料の殆どが植物油脂を原料としていますが、昨今では廃油を原料としてバイオディーゼルが増加してきています(一方で、SAFとの原料確保が競合してきています)。また課題としては食料や飼料となる植物油脂から約3割が燃料に転換されるという点が大きくなっています。

なお、油脂からのバイオディーゼルの生産方法は以下のとおり。油脂とメタノールを反応させてエステル交換することで、バイオディーゼルの脂肪酸メチルエステルが生成します(なお、メタノールの代わりにNaOHを使用すれば石鹸が生成します)

本法では副生品として投入した油脂量の約10%のグリセリンが生成します。一部のグリセリンは原料として利用されていますが、多量の副生するグリセリンの処理も課題です。

バイオディーゼルの利用方法は、軽油と全く同じです。軽油は排ガス(CO2及びNOX)の課題から忌避される傾向にありますが、世界では大型車両(バス、トラック)、船舶、長距離鉄道など輸送燃料として広く使用されています。

但し現時点では電動化が今後も進行するとしてガソリン同様に軽油需要も漸減していくとして、バイオディーゼルの需要の今後の伸びは見込まれていません。

最後に。なお、大量の植物油脂を原料にバイオディーゼルが生産されていますが、軽油需要全体に占める比率はごく僅かです。炭素ガス排出量削減という目標がある一方で、各国における農業生産物の過剰生産を削減のためのバイオ燃料生産増が行われているのも現実です。

                                         以上」

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