本稿ではナイロンの内でも特殊なナイロン11とナイロン12について述べて行く事とします。世の中に出回っているナイロンのその殆どはナイロン6とナイロン66の二種類で占めており本稿で取り上げるナイロン11、ナイロン12については余り知られていない製品です。
二つのナイロンは炭素数が11のナイロン樹脂がナイロン11であり、炭素数が12のナイロン樹脂がナイロン12です。この二つの製品は物性が非常に似通っており同じ用途で展開されています。


参考として一般的なナイロンであるナイロン6・ナイロン66の比較表を示します。

以下ナイロン11及びナイロン12の原料背景がユニークですので纏めてみました。ナイロン11はひまし油を粗原料として100%バイオ由来であるナイロン樹脂であること。また一方ナイロン12は100%化石由来であり、ブタジエンを三量化して得られるラウリルラクタムを原料としています。
まずはナイロン11と原料の11アミノウンデカン酸について。本原料、ナイロン11とも世界で唯一アルケマ社が手掛けている製品です。





引き続きナイロン12とその原料であるラウロラクタムについてです。ナイロン12は日本ではUBEが生産と販売を行っています。ほかにはダイセル・エボニック社が販売を行っています。
原料のラウロラクタムについては実質エボニック社が100%シェアを維持している状況です(2012年に同プラントで爆発事故が発生しナイロン12市場にパニックが起こりました。とりわけ自動車向けのエンジンオイル管、ブレーキ液管向けの確保に混乱が生じたと記憶です)




以上」

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