「MDI」について

芳香族系モノマー

アニリンの主用途であるMDIについて述べていくことにします。まずはMDIの定義について石油化学工業協会の定義より引用します。

MDI(diphenyl methane diisocyanate)                           硬質ウレタンフォーム、ウレタンエラストマー、ポリウレタン塗料などの原料。アニリン、ホルマリン、ホスゲンを原料として製造される。固体。

まずは製造フローについて述べます。第一工程としてはアニリンをホルマリンで架橋反応することでMDAを製造します。この工程においてはMDAモノマーとMDAオリゴマーの混合物が生成します。モノマーとオリコマーの生成比率は約4:6の重量比率で生成します

次にMDAをホスゲンによりイソシアネート化させることでMDIが生成します。

第三の工程は粗MDIからMDIモノマー(Pure MDI)とMDIオリゴマー(Polymeric MDI)に分離(MDIスプリッター)する工程です。

両者に分離し用途に分けて、また対象とするポリオールも用途にわけてウレタン樹脂を合成します。下記代表例として用途別のポリオールとMDIの組み合わせを示します。この使いわけ、各製品については別稿にて述べて行くことにします。

以下、Pure MDIとPolymeric MDIの用途別のイメージを示します。量的にはポリメリックMDIが大きくその中でも硬質発泡ウレタン用途が圧倒的な比率をしめます。家・倉庫・パイプライン&タンク(LNG等)の断熱材。同じ材質として冷蔵庫の断熱材もあります。

つぎに近年の需給バランスを示します。2010年代は中国での大型増設もあり、大きく市場が拡大しましたが、近年の成長率はマイルドになりつつあります。

供給側はここ10年ほどで大きく環境が変わりました。以前は欧米の4社が完全に市場を支配していましたが、中国の万華化学が中国市場の拡大を背景に、中国のほか海外でもMDIの増強を進め圧倒的なMDI供給者としての地位を確立したことがポイントです。一方日本市場においては東ソー社が供給を続けていますが、日本市場の沈滞状況もあり輸出に頼らざるを得ない状況にあります。

                                        以上」

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