「塗料」概要

加工品

本稿では塗料の概要について述べていきます。塗料は身近に存在する製品であり、化学品原料の集合体です。溶剤、樹脂、顔料を混ぜ合わせる事で機能を発現する機能化学製品の一つです。定義付するほどの事ではありませんが、日本ペイント社のHPより塗料の定義を引用します。

この塗料がどの分野に使用されているかのデータを下記の通り示します。需要の半分は、建築・土木分野に消費されています。塗料は装飾の他、塗膜を作る事で基盤となる素材の保護(例えば鉄骨の防錆機能)を行います。

さて次に塗料の種類について述べていくことにします。塗料と言えば一般的に溶液型が8割以上を占めますが、その溶液は「水」と「(有機)溶剤」型に分かれます。溶液を使用しないタイプの塗料としては、粉体塗料、あるいはUV硬化型塗料が代表的な塗料のタイプです。

なお2025年の世界需要量は58mtに達すると推定されますが、容量換算では49,000mℓ程度と推定されます。

次に以下上述した四つのタイプの塗料の簡単な説明とそれぞれの需要分野について。

こちらは種類別の組成比率の代表例を示します。水性塗料の溶剤は「水」を示します。又油性塗料の溶剤需要は約800万トン程使用されていますが、アルコール、ケトン、エステル等様々な溶剤が使用する樹脂に応じて使用されています。

粉体塗料の特徴は樹脂成分が半分以上を占めます。UV硬化樹脂のケースは硬化することで樹脂成分に変異しますから、塗料の段階ではオリゴマー、モノマーとして塗料中に存在します。

最後に塗料の成分として共通する樹脂成分について。樹脂の種類別需要を示します。アクリル系が最大で、ウレタン系、アルキド、エポキシの4種類で9割以上を占めています。ただ成型用樹脂と異なり、塗料別に樹脂構造を設計することで市場ニーズに対応していますので非常に細かい対応が行われています。

追伸:世界の塗料市場は数社のメガプレイヤーでの競争が展開されています。下記のとおり、一社を除き欧米日の9社がトップ10を占めており、市場規模で2割弱を占める中国社の姿はありません。

なお最近でも日本ペイント社がAkzoNobelに買収提案を行ったり、BASFが本体から塗料事業を切り離すなど業界としての大きな動きが起こっており目が離せない状況です。

                                        以上」

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