本稿においてはエポキシ樹脂について述べていくことにします。エポキシ樹脂はポリマーと言っても本稿アイコンにあるような成形用樹脂ではありません。略全量が塗料・接着剤などに使用されるバインダー樹脂として使用されています。エポキシ樹脂の定義と使用代表例を下記の通り示します。

用途例は以下のとおり。エポキシ樹脂そのものとして目にすることはありません。エポキシ樹脂が使用されている応用例は目にする事になってはいるのですが。

さらにエポキシ樹脂の主要用途分野である、「塗料」「絶縁材料」「複合材」の具体的を示します。一番身近な缶塗装は着色していないので判断できません。半導体の封止材も目にしているのはカーボンブラックで着色されたシリカです。



さてエポキシ樹脂の世界需要は長期的に伸長してはいますが、大きな伸びは見られません。理由の一つは様々な製品の小型化による材料使用量の抑制、主力の塗料需要の伸び悩み等が考えられます。

なおエポキシ樹脂は用途に応じて様々なタイプのエポキシ樹脂が使用されています。以前よりメインのタイプはビスフェノールAを主剤とするDGBEA型が使用されていますが、様々なタイプが開発され使用されています。

最後にエポキシ樹脂の製造方法と、使用時のケミカルフローを示します。下記上図はエポキシ樹脂オリゴマーがジアミンで架橋されて硬化する反応を示します。下図はBPAを原料としたオリゴマーの製造フローを示します。


参考としてエポキシ硬化剤のタイプ別の市場シェアを示します。約7割はアミン系が使用されていますが、半導体封止材のようにアミンを忌避する用途では酸無水物が使用されており、用途別にオリゴマーと硬化剤を組み合わせてエポキシ樹脂が使われていることになります。

以上」


コメント