「EPDM/EPT」

ポリマー

本稿ではゴムの一種であるエチレン・プロピレンゴム(略号ではEPDM)について述べていきます。またゴムではありませんが組成的に近似のエチレン・プロピレン共重合体(略号ではEPT)も併せて述べて行く事にします。まずは石油化学工業協会の言葉の定義と代表例の構造式をしめします。

ちなみにEPDM/EPTの違いは、ゴムの場合は加硫処理を行うので上記構造式中に反応する部分であるDieneモノマーが共重合されていますが、EPTの場合はポリマーに混練りして化学反応をさせないのでDiene部分は含有しません。以下両者の代表的組成を示します。

次に代表的な合成方法をしめします。反応条件は溶液重合法で触媒はチグラーナッタ触媒を使用。最近ではメタロセン触媒を使用する製造方法も広まってきているとのこと。

再度EPDM/EPTの組成の話に戻りますが、原料組成の比率により架橋(加硫)部分の比率が異なってきます。一般的に使用環境が厳しくなる(耐候性、耐水性等)程、Diene比率が高くなると思われます。

なおEPDM/EPTの需要比率は85/15程度と推定します。

つぎにEPDM(EPT合計)の世界需要動向を示します。下記パイグラフが示す通り本製品の需要の約半分は自動車部品として使用されています。自動車への採用拡大とともに需要は堅調に拡大する傾向にあります。エンジンホースなど電動化の影響を受ける部品もありますが、全体として自動車の軽量化、静粛性を求める流れの中で今後も成長していくことが見込まれます。

なお本製品も中国市場の成長とともに中国勢の市場参入が相次いでいますが、製品、品質格差が大きい現状から依然欧米及び日本の会社による供給シェアが大きい状況にあります(日本勢は苦戦へ)。

最後に一番用途が大きい自動車用途向けの具体的な使用例をしめします。

                                        以上」

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