コンクリートへの添加助剤であるコンクリート減水剤について述べていきます。機能的には界面活性剤(分散剤)の一種類であり、世界の化学品会社が手掛けている製品になります。定義として日本コンクリート工学会のHPより引用します。
コンクリート高性能減水剤は、 セメントの分散性を高めてコンクリートの単位水量を大幅に減らし、流動性や強度を向上させる混和剤です。現在では優れた性能と高いスランプ保持力を持つ「ポリカルボン酸系」が主流であり、高強度コンクリートや高流動コンクリートに不可欠な材料となっています。
減水剤の機能イメージは以下のとおり(ポリカルボン酸系)です。コンクリートの粒子と粒子の間に入り込むことにより、コンクリートがダマにならず流動性を確保することができます。

高機能コンクリート減水剤(以下AES)の世界市場は以下のとおり。タイプは大きく四つに分かれますが、現在は第四世代のポリカルボン酸系AESが主流となってきています。
以前(2010年前後)位までは中国における大型建設ブームがあり、その時期にはナフタレン系(SNF)が大きな比重を占めていました。その頃中国においては自国生産におけるナフタレンでは不足したことにより、世界中でナフタレン価格の高騰を招きましたが現在は収束しています。
現在においては、使いやすさ、原料入手性(経済性)、機能付与などの面からPCE系ASEの比重が拡大しています。なお、下記800万トンという数値は有姿換算数量ですから、市場に投入される場合は水分50%程度の溶液で投入されます。

以下四種類のAESの概要と製造フローをまとめてみました。








以上」

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