「リチウム電池電解液」

電池材料

本稿ではリチウム二次電池の4大主原料の一つである電解液を取り上げていきます。まずはリチウム電池の使用例・使用分野から。

次にリチウム電池の構造と使用箇所。それに電解液の機能について。使用箇所は正極と負極のの間に存在し、リチウムイオン電池の正負極間をリチウムイオンと電子が往復することで充放電を行います。

つぎに電解液の製造の簡易フローをしめします。正極材、負極材と違って化学反応を製造時には行いません。リチウム塩、溶剤、添加剤を混合することで電解液が製造されます。

次に電解液がリチウム電池セルを製造するにあたってのコスト比率を示します。材料コストのうち約1割が電解液コストになります。

電解液は上述のとおり、各種原料の組み合わせです。重量組成比では溶剤が8割程度を占めるに対して、コスト比では2割程度を占めるにすぎません。一方重量比で1割強を占めるリチウム塩ですが、コスト面では3分の2を占める極端な構成比になっています(リチウム塩確保が電解液事業のコスト競争力に直接繋がと言えます)。

最後に電解液の世界の需要推移を示します。先ずはリチウム電池全体の需要推移から。

次に電池の出荷量をベースに電解液の出荷量を算出しています。算出のベース数値は、1GWhあたりの電解液需要量を1.3トンとして算出したのが以下グラフです。

現在は2025年時点で200万トンを超える巨大な市場を形成しています。過去においては日本の電解液会社が存在感を示していましたが、現時点では殆ど存在感はありません。電池市場の約9割が中国企業という現状において、かつては原料面では強いと言われた日本企業も電子分野では姿はありません。電解液に至っては95%近いシェアが中国企業と言われる状況に追い込まれてしまってます。

                                      以上」

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