「カーボンブラック」

石炭

本稿では主にゴム製品の強化剤及び印刷インク顔料として使用されているカーボンブラックについて述べて行く事にします。カーボンブラックの言葉の定義について、カーボンブラックの事業会社である三菱ケミカル社のHPより引用します。

上記述べた通り、外観は「黒」。ゴムが黒く見えるのも乳白色のゴムにカーボンブラックが添加されることで起きている事象です。一方タイヤ用ゴムにカーボンブラックと同様にゴム強化剤で使用されるシリカはホワイトカーボン(カーボンではないのです)と呼ばれています。

アイコンでは石炭の画像を適応してますが、カーボンブラックは現在は石油由来を原料とする製造が中心です。下記のとおり石油精製・石油化学分解炉から発生するボトム油が7~8割を占めます。残りはコークス生産時のコールタール由来が原料となります。

なおカーボンブラックの原料は上述の通り分かれますが、製造方法は高熱で原料油を燃焼させてカーボンブラックを生成する方法が殆どです。一部カーボンブラックの一種で特殊な種類のアセチレンブラック、ケッチェンブラックは製法が異なります。

つぎにカーボンブラックの世界需要推移をしめします。中期的に需要は伸長してきましたが、ここ数年は頭打ちの状況にあります。一番の大きな理由はタイヤ需要の伸び悩みにあります。カーボンブラックの7割がタイヤ向けになります。

以下主用途のタイヤの原料配合比になります。カーボンブラックの使用方法はゴムとカーボンブラック及び他の添加剤と練り合わせてタイヤ基材を製造します。

最後に生産能力について。2023年時点のデータになりますが、世界の総生産能力は1890万トンにも達します。国別では中国勢の拡大が著しく、総能力の46%も占める状況です。

一方、会社別では大手10社で世界の約7割を占めるという寡占化も進んでいます。

では日本の状況はどうかという事ですが、能力としては世界の約5%に留まります。市場が小規模にとどまるのに加えて、小規模生産設備が乱立している状況です。ただし、現状タイヤ会社の実力があり需要が確保され、稼働が維持できていますが、今後の動向に楽観が許されない状況にあると考えられます。

                                  以上」

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