「ブタジエンゴム」(ポリブタジエン)

ポリマー

今回はブタジエンゴム(若しくはポリブタジエン)について述べて行く事とします。いつもの通り定義を石油化学工業協会の言葉の定義より引用します。

ブタジエンゴム(butadiene rubber)略称BR                          ブタジエンを重合して製造される汎用合成ゴム。SBRや天然ゴムに比べ耐摩耗性、弾力性、低発熱性が優れている。自動車タイヤ、ベルト、履物、プラスチックブレンド用等に使用される。固体。

まずは初めて本ブログにてゴムについて述べる機会ですので、「エラストマー」(ゴム及び熱可塑性樹脂)の分類と、そのうちゴムの分類についてブタジエンゴムの位置づけを示します。ブタジエンゴムはエラストマーのうち「ゴム」に属する製品。かつ、ゴムのうちジエン構造を持つ汎用性ゴムに分類されます。

合成ゴムの代表格のブタジエンゴムは合成ゴムのうちSBRに次ぐ二番目の生産量のゴムになります。

用途は以下のとおり。7割はタイヤ用途(具体的使用を後述します)、その他はタイヤ以外のゴム製品(例:ゴルフボールのコア)、耐衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂向けに使用されます(樹脂改質剤)。

ここ最近の世界市場は下記の通り推移してきました。ブタジエンゴムの主用途であるタイヤ市場が低成長を迎えたこともあり、全体としては3%程度の成長に留まっている状況にあります。

以下タイヤ向け用途、耐衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂の主用途三件のブタジエンゴムの使用方法を示していきます。

自動車用タイヤの材料構成比率とタイヤのゴム部分の使用されるゴム種についてです。ブタジエンゴムはSBRと同様にタイヤゴム部分主要部(サイドウォール、トレッド)に使用されています。

続いて耐衝撃性ポリスチレン用途について。ポリスチレンに耐衝撃性を付与するためにポリブタジエンをグラフト重合させます(このケースでは加硫処理は加わらないのでゴムではありません)

最後にABS樹脂のポリブタジエンについてです。一般的?な情報としてABS樹脂はアクリロニトリルとスチレンとブタジエンの重合物との情報が流布していますが、三原料を同時に重合させることは実務上は無理な反応です。ABS樹脂生産は、①SAN樹脂とポリブタジエンのコンパウンド、②SAN樹脂とポリブタジエンのグラフト重合法で行われています。

                                    以上」

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