「ポリテトラエチレングリコール」

ポリマー原料

1,4-ブタンジオールの最大需要先(約4割)であるPTMEGの概要について。言葉の定義はWikipediaより引用します。下記のとおり。

ポリテトラメチレンエーテルグリコール(Poly tetramethylene ether glycol)は、       ポリエーテルグリコール。一般的な製品の分子量は1,000から2,000で、20℃前後でワックス状に固化する。 略号例:PTMG、PTMEG、PolyTHF など テトラヒドロフランを開環重合して合成され、弾性繊維のスパンデックスや、熱可塑性エラストマーなど、ポリウレタンの原料となる。

製造方法は原料であるテトラヒドロフランの開環重合法で製造されます。THFとの関係性は以下のとおりで、THFの需要の約8割がPTMEG向けです。

製造法は一般的に下記の2段階法です。一段目でTHFを開環重合し、末端を無水酢酸で封印します。ここで生成したオリゴマーを加水分解して末端基を水酸基としてPTMEGとします。一部には他の共重合モノマーを重合させて変性をしますが、製造されるPTMEGの殆どはホモ体です。

つぎにPTMEG市場の概略を示します。需要先の3分の4を占めるのが弾性繊維(スパンデックス:開発したDuPont社のブランド名の方が一般的です)*DuPont社の開発製品にはナイロン、テフロンなどが一般的に有名な製品が多数存在しています。

スパンデックスの他にもエラストマー原料として殆どが消費されています。PTMEGの市場の拡大は「中国」における「スパンデックス」市場が牽引してきましたから、用途別市場は下記パイの通りです。

年次別のPTMEG市場を推定して下記のとおり作成いたしました。2022年度のみ飛び出ていますが、事業参入ラッシュとこれに伴う在庫調整が生じたこと以外、成長はマイルドな製品となっているようです。とはいえ、この製品も世界市場で100万トンを超える規模となったことはエポックメーキングと感じます。

最後に簡単なPTMEG市場で最重要なスパンデックスについての情報です。用途の中心はアパレル製品向けですが、この繊維は生地としては使われません。ポリエステル繊維市場はここ数年大きく伸びてきた経緯がありますが、スパンデックスはそれ以上の成長を果たして来ました。単純な言い方をすれば、「ゴム」代替で急速に市場が拡大してきたといえるでしょう。

                                   以上」

コメント

タイトルとURLをコピーしました