「ポリエチレングリコール」(PEG)

エチレン系モノマー

酸化エチレンの重合体であるポリエチレングリコール(PEG)について述べていくことにします。分岐したPEGもありますが、殆どがLinear(直鎖)のPEGが市場をしめています。

開始剤は一般的にはジエチレングリコールを使用し、これに酸化エチレンを付加して重合させていきます。構造式のn数が4つ以上のものがPEGに分類されます。つまり「ポリ」と言ってもジ体、トリ体はPEGには含まれません。例えばテトラエチレングリコール(n数4)の場合は分子量からPEG200といった呼び方がされています。

なお、分岐体のPEGを製造する場合は開始剤にチリメチロールプロパンやペンタエリスリトールを使用することで多岐型PEGを製造することが出来ます。但し全体の需要量は僅かで1,000トン前後と推定されています。用途は特殊な医薬用途の原料として使用されますので非常に高価な製品です。

さてPEGの原料は開始剤のジエチレングリコールと重合原料の酸化エチレンになります。現時点ではPEG向け酸化エチレン向けの需要量は1%程度になっています。ジエチレングリコールはPEGの約1割程度が必要量と推定されますので、DEG需要の約1%(4万トン前後)がPEG向けと推定されます。

さてPEG需要の市場向け需要を下記の通り示します。需要の約半分が医薬向けに処方されています。また4分の1が化粧品や洗顔剤などの界面活性剤として処方されています。その他も工業用の界面活性剤としての需要が大きな比率を占めています。

最後にPEGがどのように変性されて使用されているかのデータを示します。一部歯磨き粉のようにPEGがそのまま処方されているような場合もありますが、その他殆どの需要は他の原料と反応させて化合物として使用されています。

用途の半分強は脂肪酸とエステル化反応させてPEG-エステルと呼ばれる製品になります。その多くは界面活性剤やトイレタリー製品の保湿剤、湿潤剤として添加されています。

需要量としては僅かですが、体内へのDDS材などに使用されるなどPEGの特性を活かした特殊機能材分野が展開されています(特に日本企業が強みを持つ分野とも言えます)。

                                     以上」

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