本稿ではワックス(日本語:蝋)について述べていくことにします。まずはワックス/蝋の定義と用途から。需要規模ですが様々な数値が存在しますが、2025年時点で約460万トンという数値を取り上げました。ちなみに日本市場は約9万トンと世界市場の約2%の市場規模となります。
使用方法は単純で、蝋燭が3割(なんと150万トンも)。紙製品(段ボールなど)のコーティング向け、樹脂加工の滑剤用途、口紅等に使用する化粧品用途などに使用されています。


次にワックスの原料別の生産シェア概要について。タイプは大きく分けて石油系(石油・鉱物)、天然系(植物系・動物系)、それと合成系(化学原料)になります。

それぞれの原料別ワックスのタイプ別の特記事項について述べていきます。
鉱物石油系は最大シェアのワックスですが、その殆どは石油精製から産出されるパラフィンを原料とするワックスが占めます。
合成系は大きく分けて三種類になります。最大のシェアはFT法によるFTワックスですが、組成としては石油系のパラフィンワックスに類似します。相違点としては直鎖状のみであり、ナフテン環も含みません。その他合成系はポリエチレンの低分子タイプの製品が市場に投入されています。またαオレフィン系はαオレフィンのうち炭素数が20以上のものを直接ワックスとして供給されています。
最後に天然系ですが、大きく植物系と動物系に分けられます。天然ワックスと言えば蜜蝋やカルナバが有名ですが、市場に占める多くは大豆油やパーム油を原料とする脂肪酸エステルを主成分とするワックスが主流となっています。








最後にワックスの主用途であるロウソクとホットメルト接着剤の組成を示します。ロウソクは名前示す通り蝋・ワックスが成分の約9割を示す構成です。


以上」

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