本稿ではコークス製造時に副生するコールタールに含まれる「ピッチ」について述べて行く事にします。定義はWikipediaより。構造式イメージと製品の外観画像です。

原料のコールタールの生産量の推定は以下のとおり。コークスの製造量に対して4%が生成するとして算出した数値です(コークス向け石炭量は公示されています)

コールタールの成分構成は以下の通りで、そのうちピッチの生成量は約半分を占めます。

ここ数年のピッチ(石炭)の生成量は約15百万トンで推移していると推定されますが、ピッチの用途分野は以下のとおり。需要の約半分がアルミ精錬の負極材用途、二番目の用途は鉄鋼電炉の電極(正負極とも)で大半を占めます。残りは屋根の防水コートや、ピッチ系炭素繊維の原料として使用されています。

さて本稿最後に、上記ピッチ需要の2大用途についての説明を行います。まずは一番の需要先はアルミ電解の負極用途ですが、実際の使用方法は負極のブロックを固化するためのバインダー用途として使用されています。


次に大きな需要は電炉の電極になります。電炉ですからスクラップ鉄を熱溶解し、炉で製綱を行うものです。電極はニードルコークスをピッチで固化させて製造します。ここで使用されるニードルコークスの原料もピッチを原料にして製造されています。



上記製鉄生産量見込みと、その製法別生産量を示します。高炉法は今後も伸びることなく並行予想ですが、鉄鋼需要の増加分は電炉法が占めており、今後も電極需要は増加することが見込まれます。
以上」

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