ニッチな化学品と言われていた1,4-ブタンジオール(BDO)も今や世界需要は300万トン越えで、立派な化学品原料の一つ。ただ理解し難しい製品です。理由としてはBDO自体が直接使用される用途はPBT樹脂、ポリウレタン原料位に留まり、その他はBDOを更に化学変化させてTHF/GBLに変換する用途が7割。更にTHF/GBLも化学変化を加えて他の化学品原料に転換されるからではないでしょうか?
石油化学工業協会の言葉の定義から引用しようと思ったが定義になかったのでBDO事業会社の三菱ケミカル社の製品HPより引用します。
14BG(1,4-ブタンジオール)は 1級ヒドロキシ基を両末端に持った直鎖グリコールです。高性能のポリエステルやポリウレタン樹脂の原料として、また、テトラヒドロフランやガンマブチロラクトンなどの工業薬品の原料としても使用されます。
さて上述のとおりBDO需要は細かく分かれますが、何といっても一番大きな需要分野はTHF~PTMGの製品ラインです。この分野の成長がBDO市場全体と中国市場の拡大を牽引してきました。またGBLも誘導品のNMPが情報電子分野(半導体・ディスプレイ・リチウム電池等)の市場拡大により、大きく市場を拡大中です。


以下個別需要分野に言及していきます(また個別の詳細情報については別稿にて投稿していきます)。
まずはTHF/PTMGの誘導品マップを示します。THFはBDO需要の約半分を占める需要分野でBDOの市場拡大を牽引してきました。THFの約8割はPTMEGに誘導されて各種ポリマー&製品の原料として使用されています。なかでもPTMEGの主用途は約8割が弾性繊維(スパンデックス)という点が特徴です。


次はPBT樹脂の製造フローとポリエステルポリオールの製造フローを示します。PBT樹脂はBDOとテレフタル酸より製造されるエンジニアリングプラスチックの一つ。またポリエステルポリオールは主に熱可塑性ポリウレタン樹脂の原料の一つで、アジピン酸とグリコール(ジエチレングリコール若しくはBDO)から製造されます。


最後はGBLの誘導品マップを示します。GBLはGBL単体でも需要が存在しますが、その多くは誘導品の原料として使用されています。一番大きな需要先はNMPで溶剤・溶媒として使用されます。二番目の需要先はポリビニルピロリドン向けに消費されます。

なお上述した通り、BDOの個別の需要先については別稿にて述べて行くことします。
以上」

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